おばちゃんから学ぶコミュ力

先日、最寄りのバス停からバスを利用したときの話です。

おばちゃんに話しかけられ約20分

話し続けていたのですが

そこから学んだおばちゃんのコミュ力について書きます。

世の中のおばちゃんってすごいですよね。

他人でもガンガン話しかけて

不自然な感じなく去っていきますもんね。

あの感じなんでできるのかなと思ったので少し考えてみました。

おばちゃんとの会話

乗る予定だったバスに乗り遅れ、

次のバスまでは20分待ちという状況。

おとなしくバス停で座って待つことにしました。

そこにおばちゃんがやってきて

「次のバス20分も待たないかんねー」

ナチュラルに話しかけてきました。

「そうですね~」

なんて適当な返し。

今日は『まぁおばちゃんと話してもいいかな』

という気分だったので愛想悪くなく返事しました。

そこからの会話

おばちゃん:20分に1本じゃ少なくていかんねー、もっと増やしてもらわな困るわ

私:そうですね~少し待ちますもんね~

おばちゃん:どこらへんに住んでみえるの?

私:あぁこのへんですよ~

おばちゃん:本当~。あれだね~駅まで出ちゃえばね~電車はもっと本数あるんだけどね~

私:そうですよね~

<会話がひと段落したので、おばちゃんうろうろ。街路樹を見たり触ったり。>

3歩ほど離れたところからこちらを見て

おばちゃん:そのかばんかわいいね~

私:あぁありがとうございます。スヌーピーが好きで…

おばちゃん:あれやね、スカートもストンとしたスカートに合うね~

私:ありがとうございます

おばちゃん:娘がおるんだけどね~そういうスカートは似合わんのだわー

お姉ちゃんのほうはいいんだけど、妹の方は骨盤が開いててヒップが大きいもんで…

と、こんな雰囲気で話して続けておりました。

おばちゃんと話した内容を要約すると

  • おばちゃんの48歳の娘さん(姉)は塾講師でいつもきれいな格好をしているのに300円の靴を履いている。おばちゃんが服を買ってあげている。独身。

  • おばちゃんの娘さん(妹)は国際結婚をしてアメリカに住んでいる。おばちゃんが服を送ってあげるが流行が違い困っている。日本では長めのスカートが流行っているけどアメリカでは短いものが流行っている。スカートを送ってあげても娘さんはわざわざお店に切ってもらいにいっている。
  • 上皇陛下様は女性ホルモンの注射をしているからお顔がふっくらしている。
  • バスに乗るのはマスクする?しない?

など、どれもたわいもない話です。

おばちゃんのすごいところ

会話の中身

会話の中身をまとめるとこういうことかなと思いました。

①共通の状況、今の状況についての話

②自分の身近で起きているささいな困りごと

③相手のいいところを見つけてほめる
 (今回の場合、かばんがかわいい、スカートが似合うね~など)

④共通の知り合いの話、世間の話題
(今回は上皇陛下様)


①について、実際はたいして困っていないんだろうけど、

「私大変なのよ~」という姿勢の方が相手に嫌な思いはさせないんだろうなと思います。

他人にいきなり「○○で幸せなの~」って話すより

「○○で大変なの~」の方が

幸せ自慢かよ!みたいにはならないですもんね。

会話の進め方

おばちゃんの会話の進め方は非常に軽やかで変な間も生まれることがありませんでした。

ざっくりこんな流れです。

  1. 今の状況から会話スタート(バス20分も来ないね~)
  2. 話題①終わり
  3. 自然な間
  4. 私のことをほめる(かばんかわいいね~)
  5. 褒めた内容をきっかけに「私も○○でね~」と自分の話に切り替える
  6. 話題②スタート(娘さんの話)
  7. 話題②からどんどん広がり
  8. 話題③共通の知り合い上皇陛下様のお話へ
  9. バスが近づいてきて
  10. 話題④今の状況の話題(バス乗るときマスクいるかな~)
  11. バスに乗ったら自然に解散

ポイントは

会話の合間に質問を織り交ぜてくるところだなと思いました。

その質問もすべて「そうですね~」と同調しておけば問題ないような質問。

それによってこちら側も会話に参加できている気になりました。

自分が会話をするときには、答えやすい質問をすることが重要だなと思いました。

距離の取り方

時々、たいして仲良くはないけど

勇気を持って話しかけてみたものの

どのタイミングでこの人と

さよならすればいいんだ?

なんてことありませんか。

おばちゃんはその具合も上手で

その場のその時間を楽しむために話をしていた

というあっさりした感じがすごくよかったです。

バスにスッと乗り込んでからは

先ほどの会話で作り上げた距離感はなくなります。

バスに乗ってからは隣の席に座って会話を続けるとか

そんなことはありません。

それぞれがそれぞれの時間を過ごします。

ポイントは

場面が変わるタイミングを活かす

ということだなと思いました。

場面が変わっても一緒に話を続けるのか

そのつもりはないのか

明確な意思表示をすることで

とりたい距離感がとれるのではないかなと

思いました。

あいまいだと変な空気が生まれたりしますもんね。

まとめ

おばちゃんと20分話しただけで、たくさんのことを学べました。

コミュ力をつけたい人には多少参考になったのではと思います。

今回のことで私が一番に学んだことは

相手のいいところをほめる

です。

相手にいい思いをさせられますし

相手が会話に参加しやすくなるのでいいなと思いました。

私もこのおばちゃんから学んだことを少しでも活かして

コミュ力を上げていこうと思いました。